【第44回 chi-masa鑑賞会】
マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演による、クライム映画。(PG12 114分)
第29回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
NYでタクシードライバーとして働く、ベトナム帰還兵のトラヴィス。
戦争で心に深い傷を負った彼は、次第に危険な思想へと傾倒していく…
正常と異常は紙一重。
怒りの矛先がどこに向かうのか、それはまさにくるくる大回転🌀🔫、神のみぞ知る。
その辺の表現の難しい不安定な狂気を、デ・ニーロが見事に演じている。
不器用でカッコ良くて笑顔が愛おしい。そして気持ち悪いw
その存在感たるや。
13歳で娼婦を演じたジョディ・フォスターも末恐ろしいが、ブリー・ラーソンに似た雰囲気のシビル・シェパードがとても美しく魅力的だった。
ボクは古い作品は好んで観ないし、本作も1976年の50年近く前の作品で、画質や音質は決して良くはないけれど、映画としての深みがあったし、とても面白かった。
謎めいていて、幻覚を観ているような、妄想が膨らむエンディングもスゴく好き。
ボクはこのエンディングそのものが、トラヴィスの夢なんじゃないかと思う。意識が遠のいていく中で見る夢―
ちぃちゃん、今回もお付き合いありがとう🙇✨
デ・ニーロが、デ・ニーロしてて、デ・ニーロ(最高)だったねえw
【余談】
バーナード・ハーマンの遺作。
本作のレコーディング・セッションが終了して約12時間後に亡くなっている。
妻に浮気をされたタクシーの乗客として、スコセッシ監督も出演している。
ふたりの会話の変な " 緊張感 " と " 間 " が絶妙😂