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タクシードライバーのmasayaのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.9
【第44回 chi-masa鑑賞会】

マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演による、クライム映画。(PG12 114分)

第29回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。

NYでタクシードライバーとして働く、ベトナム帰還兵のトラヴィス。
戦争で心に深い傷を負った彼は、次第に危険な思想へと傾倒していく…

正常と異常は紙一重。
怒りの矛先がどこに向かうのか、それはまさにくるくる大回転🌀🔫、神のみぞ知る。

その辺の表現の難しい不安定な狂気を、デ・ニーロが見事に演じている。
不器用でカッコ良くて笑顔が愛おしい。そして気持ち悪いw
その存在感たるや。

13歳で娼婦を演じたジョディ・フォスターも末恐ろしいが、ブリー・ラーソンに似た雰囲気のシビル・シェパードがとても美しく魅力的だった。

ボクは古い作品は好んで観ないし、本作も1976年の50年近く前の作品で、画質や音質は決して良くはないけれど、映画としての深みがあったし、とても面白かった。

謎めいていて、幻覚を観ているような、妄想が膨らむエンディングもスゴく好き。
ボクはこのエンディングそのものが、トラヴィスの夢なんじゃないかと思う。意識が遠のいていく中で見る夢―

ちぃちゃん、今回もお付き合いありがとう🙇✨
デ・ニーロが、デ・ニーロしてて、デ・ニーロ(最高)だったねえw


【余談】
バーナード・ハーマンの遺作。
本作のレコーディング・セッションが終了して約12時間後に亡くなっている。

妻に浮気をされたタクシーの乗客として、スコセッシ監督も出演している。
ふたりの会話の変な " 緊張感 " と " 間 " が絶妙😂
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