爆裂BOX

悪魔の毒々バーガー 〜添加物100%〜の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
とある田舎町を訪れたジェイソン、エイミー、モニカ、ブレイクの4人はファストフード店で食事をとるが、突如バーガーを食べていた客達が暴れだし、他の客を襲い始めて…というストーリー。
「悪魔の毒々パーティ」と同じくトロマとは一切関係がないゾンビコメディ映画です。
ストーリーはある田舎のモーテルにあるファストフード店で食事をしていた元ロッカーの医者ジェイソンとその恋人のモニカ、娘のエイミーとその彼氏のブレイクがバーガーを食ってゾンビになった客達に襲われるという物ですが、とにかく終始ユルーイ空気とノリで進むコメディ映画になっています。登場人物たちの会話や掛け合いもコメディなのりで進みますが、大爆笑という感じじゃなくてクスッとするような感じですね。なので結構好き嫌い分かれそうではあります。僕も前半部分はあんまり笑えませんでしたが、後半のジェイソンと娘のカップケーキちゃんことエイミーが会話しながら連係プレイで襲ってくるゾンビ達ぶっ倒したり、ジェイソンが長々と思い出話してる後ろで襲い掛かるゾンビをエイミーがボコボコにしたりするシーンは笑ってしまいました。バカそうだけどいい奴っぽいエイミーの彼氏ブレイクが、自販機の下敷きになったゾンビ蹴りまくってて足噛まれたり、ゾンビに足撃たれたり、牛肉のパテに襲われてオリーブオイル塗れになったりとやたら酷い目にあう所もちょっと笑いました。
汚染された牛肉を食べた客がゾンビになりますが、このゾンビはノロノロゾンビですが、ナイフ使ったり銃撃ってきたりと武器使うのは厄介ですね。噛まれて感染するかどうかは分からないままだったな。「ミート・オブ・ザ・デッド」の様に牛ゾンビ出てくるかと思いましたが、牛肉のパテが動いてとびかかって襲ってきます。生首がすっ飛んだりはしますが、直接的なゴア描写やお食事シーンはハッキリ映さない仕様になっています。
後半は汚染肉の出どころである農場へ向かい、いきなり「悪魔のいけにえ」のような田舎の狂人ホラー展開になりますが、狂人親子の息子とエイミーが仲良くなっていい感じになったり、縛り上げられたジェイソンが父親に気づかれないように気絶した振り続けたりゆるいノリはここでも続きます。意外とアッサリ片付くのでもうひと盛り上がりは欲しかったかな。
ビリー・ゼインが主人公のジェイソンを飄々と演じています。娘のエイミー役の子が可愛かったのは良かったですね。
全編ユルーイノリで進むので微塵も緊張感や恐怖感は感じられませんが、B級ゾンビコメディとしてはほどほどに楽しめる作りだと思います。