YYamada

ペイ・フォワード 可能の王国のYYamadaのレビュー・感想・評価

4.1
【これは面白い!!オススメ映画】
本作を気に入った方は、ぜひ未鑑賞3名に
「ペイ・フォワード」してください!
〈見処〉
①00年公開時トップ俳優の集結
・今から約20年前の2000年公開作品。映画の舞台であるラスベガスには、まだテーマホテルが少なく、少々現在とのギャップを感じる時代背景にある。
・日本では「知る人ぞ知る」映画ながら、当時のトップ級人材が集結している「何気に凄い」作品である。
◆ミミ・レダー監督
→大ヒット『ディープインパクト』の
 次作品
◆ケヴィン・スペイシー
→アカデミー主演男優賞受賞作
『アメリカンビューティー』の次作品
◆ヘレン・ハント
→アカデミー主演女優賞受賞作
『恋愛小説家』の次々作品
◆ハーレイ・ジョエル・オスメント
→大ブレイク作品『シックスセンス』の
 次作品で翌年に『A.I.』が公開
◆ジョン・ボンジョビ
→本作公開年に5年ぶりのアルバム
『クラッシュ』をリリース

②余韻が有り余るラストシーン
・母子家庭に育つ中学1年生のトレバーは、重度火傷の障がいが残るシモネット先生の授業「自分が世界を変えたいと思ったら何をする?」の課題に対し、独創的なアイディアを思いつく。
・「ペイ・フォワード」。自分が受けた善意を別の3人に繋ぎ、世界を良いものに変えていくというものだ。
・普段出来ることの積み重ね。誰でも出来そうなことであるが、本作の登場人物はみな悪戦苦闘の連続。トレバー少年自身も「ペイ・フォワードは失敗だったのではないか」と諦めていたなか、本人の知らぬところで、善意のバトンは紡いでいた…
・ラストシーンは非常に悲しくも、映画の世界の中では確実に変化の胎動が見えており、我々鑑賞者の心にも響くメッセージとなっている。
・非常に感動した作品であるが、自分は一体何に感動したのだろうか?ネットを調べてみる。

③善行を繋ぐために
・「ペイ・フォワード 実践」とネット検索をしてみると複数の自己啓発ページが出てくる。
・記事を見てみると、善行の失敗例が多いようだ。その敗因は「善行を他人に強要すること」。トレバー少年とシモネット先生の関係に当てはまる。
・反面、成功するケースは「無償奉仕・他人への思いやり」。本作ラストシーンの感動の源泉は、失敗だと思っていた「ペイ・フォワード」の精神が社会に浸透していたからに他ならない。
・映画の世界を超えてみても、その善意の数珠繋ぎの行動はとれるはず。先ずは、自分に考えるきっかけを与えてくれた本作を、皆さんにもお伝えし、鑑賞いただくきっかけになれば幸いである。
宗教チックなレビューとなり、失礼しました。

※本作はフォロワーの奥川拓弥さんのユニークなレビューを拝見し鑑賞に至りました。奥川さん、ありがとうございます。
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