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飼育のkkbbrkのレビュー・感想・評価

飼育(1961年製作の映画)
3.4
『飼育』(1961)

昭和二十年の初夏。米国の爆撃機が山中に墜落、脱出した黒人兵は猟の罠にかかり村人に捕らえられ、そして黒人兵の“飼育”が始まる。しかし村は疎開者を抱え、地主との間にも悶着が絶えない。トラブルの原因はあの黒人兵だ……村人のイライラは黒人兵に向けられ、あろうことか彼を殺してしまう……。(映画.comより引用)

大宝株式会社、1961年の9月から1962年の1月の4か月しか存在しなかった会社。その間に作られたそれまた数少ない作品。

監督は大島渚、原作はこの間亡くなった大江健三郎。あまり鑑賞する機会は多くありませんが、邦画の中でも昔の作品を。親ですら生まれていませんね。

差別が当然に存在する昭和二十年、第二次世界大戦終戦前。
まさに小さなムラ社会で、全てを共有している感じ。私がもしこの時代に生まれていたら生きづらかっただろうなあ。
そして平気でムラの安寧を維持するために行う愚行、怖さしかありません。

これは私の勉強不足に起因しますが、同じ日本語でもこの時代の作品はなかなか聞き取りづらく、、できれば字幕がほしいところであります(アマプラはそもそも字幕がないことが多いですし)

まさに「赤信号みんなで渡れば怖くない」でした。集団心理って怖い。

2023-122
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