泥棒稼業一筋で、歳は重ねても肝っ玉と腕っぷしの強さだけは衰えないジェシー。
小さい頃は泥棒を手伝わされたものの、その過去を恥じて今は真っ当な生き方を選んだ息子のヴィト。
奨学金で大学へ通える程の秀才へ育つが、祖父ジェシーとの交流を父から頑なに遠ざけられた、孫のアダム。
親子3世代を結んだ絆は、盗みだった。
ショーン・コネリー。
ダスティン・ホフマン。
マシュー・ブロデリック。
3大スター、夢の競演。
と、当時謳われていました。
しかし、蓋を開けてみれば、
とっても。
とっても。
と〜〜〜っても。
地味な作品です。
競演とは言え、華やかさはまるで皆無。
正直な話、ショーン・コネリーの映画になっています。
社会派のシドニー・ルメットだけに、スター映画には仕上がらなかったのかな。
がしかし、僕はどうしても嫌いになれません。
本作が公開された時、僕は中学3年で、受験も終わり、卒業を間近に控えた頃で、友達数人と一緒に劇場に観に行ったのを覚えてます。
中学生が観るには、地味過ぎる作品😆
でも初めて、映画をハシゴしたんです。
ハシゴしたもう一本が、ロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペン、デミ・ムーアと、こちらも超豪華競演の「俺たちは天使じゃない」。
ゲラゲラ笑ったのは、明らかに「俺たち〜」だったはずなんだけど、記憶に残っているのは「ファミリービジネス」の方です。
僕はずっと爺ちゃん婆ちゃんと同居してて、爺ちゃんが大好きだったのもあるかも知れません。
父と息子の関係。
祖父と孫の関係。
祖父から見た、息子と孫の関係。
孫から見た、祖父と父の関係。
家族って、平和なだけじゃないんだな。
色々あるけど、でも面白いな。
アダムは父ヴィトとは距離を置いていたけど、祖父ジェシーが大好きだった。
まだまだ世間知らずに見えたアダムが
「もう父さんからは卒業したよ」と語った後、ジェシーが口にした言葉。
爺ちゃんは何でもお見通しだったんだな。
アダムに「今までで一番楽しかったこと」を聞かれて、ヴィトが口にした言葉。
大した親子だ。
サイ・コールマンの手掛けたテーマ曲も、とても好きです。
今は無き池袋のジョイシネマで観ました。
やっぱり大好きな映画って、観た劇場も覚えてるもんだな🥲