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真夜中の青春のmingoのレビュー・感想・評価

真夜中の青春(1970年製作の映画)
4.2
己の想像を超える映画だけをやはり観ていたい気持ちになる傑作。人種問題的にも最も語られて良い映画であり、埋もれてて良い作品ではない。生まれてくる混血児に対して母親が言う「平穏に(=カジュアルに)育って欲しい」ていう台詞だけでこの映画がこの世が消えて無くなるまで存在する価値がある。観たときよりも振り返ったときに本当の映画の価値が決まるのかもしれない。

以下×クリスフジワラトークメモ

真夜中の青春。画質のせいか12ch映画というジャンル。暗さと年代のせいか。ハルアシュビーはさらば冬のカモメを観たくらいか。クリスさんは90年代頭に観た。アメリカでもあまり知られてなかった。最初に公開したときあまりあたらなかった有名な人も出ていない。パールベイリーが一番有名。
ハルアシュビーのポジショニング。ハリウッドの新しい監督として見なされてきた。コッポラアルトマンスコセッシ70年代に出てきた作家映画の一人。イージーライダーっぽい新しい映画を発掘しようとして出てきた監督。ヘルマン「断絶」ファイブピーターが作られた記念的年。フォアマンといいアート映画が作られ始めた。異なった人種を取りまとめる映画としても重要な映画。クレイトンライリーがNYtimesに2ページの批評。搾取的な映画ではあるけれど、黒人の体験を正しく反映したものは唯一のもの。ビルガンの力が大きかった。66年クリスティンハンターが原作。出版された瞬間に版権を獲得。ノーマンジュイソンからハルアシュビーに監督させようとして、リベラルっぽいものから招かれざる客的な映画を作ろうとした。オープニング、ハルアシュビーの結婚式。ジョージハリソンぽいやつがハルアシュビー。すべてブルックリン撮影はハルアシュビーの考え。パーティーシーンの空間の狭さ笑う。あの辺りのアパートはあんなもん。汚らしいものとして見せたくなった尊厳のある黒人を描く。学校のシーンしかり黒人民族主義的なのを描こうとしたビルガン。ハルアシュビーの最高傑作。なぜミッドナイトカーボーイ?笑
アシュビーの強みは俳優に好かれていた。また編集者出身だからうまい。ジュイソンのはシンシナティヘッド、夜の大走査線で編集を担当。ゴードンウィリスの撮影が素晴らしい。
そのあとアメリカンニューシネマが押し寄せてきた。そういう意味でもジュイソンからの転換点にある。しかしハルアシュビーが好き中原昌也。ハロルドとモードはまあまあ。ケンブリッジでは毎週土日ハロルドとモード流しててあの辺の人はうんざりしてる。かつてはカウンターカルチャーの中心地だった。ベルベットアンダーグラウンドもケンブリッジで演奏がしたかった。ウディガスリーが一番好き中原昌也。
クリスさん的にこの映画のすごいところ。コピー夫人を演じた女性がベッドで寝てて白人として育てて欲しい。この子とパパと同じカジュアル具合に育てて。この一言の台詞だけで古典的傑作に認定。カジュアル。平穏。暴力化していた時代に撮られたこそ意味がある。観客につきつけられてるのはビルガンの力。ゲットアウトはくそ映画。
チャールズバーネットは知ってますか?
70-80年代の黒人インディペンデント映画。ロスの黒人の生活を描こうとした。ポエティック。ジョンベリーのクロディーンて良い映画がある。ハルアシュビーはニールヤングの映画を使おうとした。ニールにしてたらたぶんコミュニティから離れた違う映画になったのではないか。帰郷観ていない。ジョンボイトがどうも好きになれない。クリスさん、だれも好きじゃないよ。アナコンダは大好き。アルトマンはマリファナっぽい。アシュビーは大麻コカインっぽい。
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