トミー

耳をすませばのトミーのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
4.0
恥ずかしながら、22歳にしてようやく初視聴。

中学3年生の、恋と進路の物語。色々な見方のできる映画だと思うけど、僕は、この映画を「将来について全力で考える中学生の物語」だと捉えた。なぜなら、「憧れの人と比べて、自分の生き方に悩み、焦る雫」と「親とぶつかりながらも夢に挑戦する聖司」の対比ががすごく印象に残っているからだ。

雫は、聖司と出会って、受験勉強をしないという、「ふつう」では無い選択肢を取った。しかし、雫にとっては、本気で悩み、取り組むきっかけになった。これは、「ふつう」であることよりもずっと価値がある事だ。

人生において、何かを犠牲にしてもいいと思えるほど、打ち込めるものに出会えることは少ないと思う。そのきっかけがなんであれ、その対象がなんであれ、それが「ふつう」では無いことを理由に抑圧するのは誰のためにもならないと、改めて思った。

他に好きな点は、猫を追いかけて冒険するところや、カウントリーロードが使われている所、猫の恩返しと繋がっているところなど。棒読みの極みのお父さんも結構好きだったりします笑

もっと早くに見ておきたかった作品!
トミー

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