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隣人は静かに笑うのYYamadaのレビュー・感想・評価

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)
3.7
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ◎: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
隣人は静かに笑う (1999)
◆サスペンスの要素:
・挙動不審の隣人の正体を暴く

〈本作の粗筋〉 Wikipediaより抜粋
・大学でテロリズムの歴史を教えているマイケルは、ある日、路上で大ケガを負ったブレディという少年を助ける。ブレディは隣に越してきた設計技師オリヴァー・ラングと妻のシェリルの息子だった。これが縁で、ファラデイ家とラング家の交流が始まる。
・だがやがて、マイケルはオリヴァーが何か隠し事をしていると疑うようになる。彼の過去を調べたマイケルは、オリヴァーの恐るべき素性を知る…。

〈見処〉
①掘り出し物の佳作!
 不条理サスペンスは衝撃の結末!
・『隣人は静かに笑う』(原題:Arlington Road)は、1999年に製作されたサスペンス映画。監督はマーク・ペリントン、出演はジェフ・ブリッジスとティム・ロビンス。
・挙動不審の隣人の過去を探るうちに、不条理に事件に巻き込まれる男の姿を描く本作は、その衝撃的な結末から、2021年現在、セルDVDは廃盤・レンタルは禁止。サブスクリプション配信もU-NEXTのみのまさに「掘り出し物の佳作」である。

②結び…本作の見処は?
胸糞映画の優等生作品。
◎: 作中の終始緊張感の高い演出が素晴らしい。とくに『セブン』のタイトルデザイナー、カイル・クーパーが手掛けたオープニングから、露光高めの住宅街を彷徨う少年のシーンの演出は秀逸。
○: 作品終盤のワシントンD.C.市街地のカーアクションから衝撃の結末シーンまでの怒涛の展開は、空撮や特殊視覚効果を活用し、高額の製作費用に見劣りしないクオリティに仕上がっている。
▲:本作の「衝撃の結末」は、ティム・ロビンス扮するオリヴァーが大学教授のマイケルにターゲットを定め用意周到に準備されたものか、場当たり的に進められたのか、判断に窮する。おそらく前者であろうが、その描写は薄い。
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