キックん

スクール・オブ・ロックのキックんのレビュー・感想・評価

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
3.9
超絶今更ながらだが、観た。

ロックは死んだのか?
ロックは老害になってしまったのか?
とは最近よく思うことで、実際そう何度も死んで今はゾンビみたいなものだろうか。

とりあえずこの映画は最初主人公がダサくてもさくてそれでいて自意識過剰で、
あーあ、、、イタい子ね・・・
と序盤は思わせるんだが、、
これこそまさにロックなんだと後半思わせるし感動する。

トム・ヨーク(Rdioheads)、
リヴァース・クオモ(Weezer)、
BECK、 
ビリー・ジョー・・・(Green Day)
彼らに共通することは?
さらに言えば、ノエル・ギャラガー(oasis)、カート・コバーン(Nirvana)も加えてもいい。
まぁこれは後半で。

あの黒板に書き出されたロックの系譜を全て覚えてて全て空で書けたらそれだけで大したものである。
特に重要なのは、ロック/ロックンロールが産み出されるその元となるブルースやその前から続くJAZZやスウィングと言う当時まともな人権がなかった時の黒人の魂の叫びだと言うことだ。
(なお、一部HR、HMとパンク、グランジの部分が本当??となるのは置いておく。)

ちょうどこれを観た時くらいにTwitterか何かでバズってたように、あの黒人の女の子の劣等感とかコンプレックスとかを吹き飛ばされるあれはロックだ。

さらにあの東アジア系の男の子の劣等感は今の米国での東アジア系ヘイトクライムを連想させる。東アジア人蔑視や見た目の差別や劣等感そのものの縮図な気がする。それは古くから続く欧米人の黄禍論ともリンクする。
欧米人は子供の頃から目鼻立ちがハッキリしてるから子供もハッキリとした顔で、幼い顔だけど何か大人をギュッと小さくした感じがあって可愛らしい。

そんな大人の社会の縮図とも言える子供の教室にてそんなの関係ない!と奮闘する主人公はまさにロックだ。

子供を励ます為に、主人公本人が言うように、チビでデブでも見た目ダサくても…って、最高にロックだね!


トム・ヨーク(Rdioheads)、
リヴァース・クオモ(Weezer)、
BECK、
ビリー・ジョー・・・(Green Day)
彼らに共通することは、全員チビだ!
全員170cm以下だ!(ビリージョーは諸説ある。)
さらに言えば、
ノエル・ギャラガー(oasis)、
カート・コバーン(Nirvana)
も米英の白人系にしては完全にチビだ!
リアムもだ!
(皆たまに公称で鯖呼んでたり、出所によって違ったり、そもそも米英はインチとかフィートとか使うからおかしいことになるが。)
ジギーならぬイギーポップもチビだ!
トムヨークに関しては華奢さもあって見た目身長160cm以下と言われている笑


ロックの才能と身長の逆相関というやつか。(但し、ちょい役の控え選手みたいなのはでかいの多い。ベースはやはり背が高い人間が合う。圧倒的なフロントマンほどチビが多い。ビートルズやピストルズはまあまあ背が高い奴らだし、ラモーンズは大体でかい。
ただ、ピストルズは背の高いシドと違ってジョンライドンの身長は病気のせいで公称とは違い逆に後で伸びたとされた話があったりして不明。)


そしてそれがロックなのである。
そのスピリッツがロックである。
まさに当時の黒人の魂の叫びを、英国の労働者階級が、市民革命時代に市民ですらなかったしカルチャーなんて持たなかった英国の労働者階級のカウンターカルチャーであり革命である。それがロックの精神であり魂である。

ロックっぽい服着て、ロックっぽい音楽聴いて、ロックっぽい音楽鳴らしているのがロックなんかでは決してない。

ここで見た目なんか!って、自虐ネタを持って子供を励ましコンプレックスを吹き飛ばさせるこういう人こそ先生になるべきであり、決して自己保身しか考えてないような人間が教師をするべきではない。
が、現実はそんなに簡単にはいかないものである。

そもそも話の流れとか、仕事してなくて金が無いから勝手に適当に教師を偽ってやり始めたとかメチャクチャではあるけどね笑