1986年に起きたチェルノブイリ原発事故。
それから12年、「ゾーン」と呼ばれる立ち入り禁止区域で生活する人々のドキュメンタリー。
一般の人々、今も原発で働く人、その区域を警備する軍人などなど。
福島原発事故が起きて今年で11年。
なのでちょうど今の時期くらの時期に福島原発の周辺を撮影するといった感じでしょうか。
日本では東京周辺に住んでたヒトが放射能を恐れて沖縄に勝手に移住して地元民に迷惑かけてたけど、そういう人たちからしたら考えられないんだろうな。
そこに住む人々はそこで魚を採ったり、農作物を食べたりしてる。
普通のその辺にある食物からも放射線は出てるし、何なら人間からだって出てる。
飛行機に乗れば宇宙からの放射線に曝される。
なので放射線は過度に恐れる必要はない。
それはプリピャチ周辺で暮らしている人々が普通に生きていることからも分かる。
ただ、やはり高い放射線量は体に害を及ぼすのは確か。
事故後の現場は凄まじい放射線量で、当時は何の知識も装備もない若い軍人達が作業にあたっていたんだとか。
映画でも当時を知る研究所の人が、あの若者たちは皆生きていないだろうと語っていた。
そこがまさにおそロシアと言われる旧ソ連という感じ。
しかも最初は隠蔽しようとしてて、スウェーデンだか北欧にまで飛んできた放射線に気付いて調べられて発覚したとか。
また、ゾーンの中の物は汚染されてるので勝手に持ち出し禁止だけど、泥棒などが出入りして持ち去っていることも描かれる。
確か日本でも福島原発周辺の家が荒らされたりしていたらしい。
どこにだって悪いヤツがいるもんです。
原発事故当時、多少関連するところで働いていたので、かなり興味深いドキュメンタリーだった。