天豆てんまめ

80日間世界一周の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

80日間世界一周(1956年製作の映画)
3.7
1956年度アカデミー作品賞受賞

世界一周旅行気分を気球に乗ってゆったり80日間かける醍醐味を味わいながら壮大な気分を感じられる映画。大味だけど大掛かりなあまり、アカデミー作品賞を獲得してしまった作品。

原作はジュール・ヴェルヌ。時代は19世紀後半。英国紳士が友達と80日で世界一周できるかの賭けをしてお伴と2人でいっちょ行っちゃう!みたいなノリがいい。ロンドンからパリに向かって、その後気球でマルセイユに向かうけど風に流されてスペインに行っちゃったり、汽船でスエズ運河を渡ってインドに行って王妃を救ったり。で、この王妃がシャーリー・マクレーン⁉️と思ったけど相変わらずキュート。日本もちらっと出てくるけど各地で出会う人にマレーネ・ディートリッヒやフランク・シナトラ、バスター・キートンとかスターがバンバン出てくる豪華さ。主演の英国紳士のデイヴィッド・ニーブンがはまり役でかっこいい。彼がピリっと締めてくれる。

とにかく当時、ハリウッド中のお金かき集めて作ったようでエキストラは7万人近く!登場する動物が1万頭近く!撮影隊が飛んだ飛行距離が60万キロ以上でこれは地球と月の間を8往復する距離らしい 笑

当時の記録づくめの製作体制だが観てみると、どこかお気楽感が漂い、アカデミー賞取ったの?と思う緩さとツッコミどころに溢れている。でも飛行機もない時代に80日間で世界一周しようということはとてつもない挑戦だと思うし、その壮大なロマンと大冒険に拍手喝采を送りたい気分になった。

今はクルーズ船に乗る気持ちにはなれませんが、、いつの日か妻と世界一周したいな☺️