湿疹

ゴールド・ディガース35年の湿疹のレビュー・感想・評価

ゴールド・ディガース35年(1935年製作の映画)
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雑な茶番だが、舞台が始まってからの完全に作られた世界の素晴らしさで全部吹き飛んでしまう。大味な脚本で茶番が繰り広げられて、最後に壮大な舞台で予定調和するのがバークレー的まったき世界観。グランドピアノを弾いてる人にカメラが回り込んだら、ピアノが増殖して、その群れが螺旋向上を描いて連なってて、しかもピアノ自体がそれぞれくるくる回り出すとか、何食べてたらこんなの思いつくんだ。富の実態が、成金に人が集まって騙し騙され限られた資源を奪い合うようなみみっちいものだとしても、富の産む舞台のショウは華やかだな〜。人間(冒頭の労働者)を舞台のコンポジションの一部としかみなさない非人間的な感覚よ。水が本当に美しかった。
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