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ロード・オブ・ドッグタウンのRockoのレビュー・感想・評価

3.8
オリンピック初種目のスケートボードストリートを予選から決勝までずっと観ていて、男女共に日本が金メダル獲得の興奮が冷めやらないうちにフォロワーさんのレビューを拝見して鑑賞しておきました!

●あらすじ●
1975年、カリフォルニア州ベニスビーチ,ドッグタウンで幼馴染の高校生ステイシー、ジェイ、トニーらはサーフィンに没頭していた。彼らの溜まり場サーフショップ「ZEPHYR(ゼファー)」の経営者スキップ(ヒース・レジャー)はスケートボードを扱い始め、夢中になる子供たちと「Z-BOYS」を結成する。
70年代の伝説のスケートボードチーム「Z-BOYS」を描いた青春映画。

まずヒース・レジャーが出てたことにビックリ。フィルマのキャストも「もっと見る」押さなきゃ出てこない。
このヒース・レジャー演じるサーフショップの経営者スキップがやんちゃな子供たちを取りまとめる兄貴的存在として物凄くいい味出してます。熱くて優しくて哀愁漂うキャラクターが最高なので、これだけでも観た価値ありでした。

主人公は3人の伝説的なスケーターのジェイ・アダムズ 、ステイシー・ペラルタ 、トニー・アルヴァ。
スケートボードの発祥に関しては諸説あるようですが、発祥から発展の区切りとしてサーフカルチャーから生まれた70年代の歴史を詳しく知ることが出来るのがこの作品です。

街の雰囲気や子供たちのコミュニティ、ぞれぞれの友情や家庭環境などから、子供の遊びだったスケートボードがどのようにプロスケーターを生むまでのスポーツとなったのかがリアルに伝わって来ました。
スタントなしで各俳優陣が練習した3人の個性やスタイルも観ていて楽しい上に、それぞれが選ぶ道や静かな友情ドラマもなかなかと沁みます。そして音楽もちゃんとロックです。

自分が遊びでスケボーをやっていたのは90年代で、当時はNOFX、オフスプリングやバッド・レリジョンなどのメロコアだったと思うんですよね。メロコアはパンク寄りなので硬派なロックとは全然違います。
スケボーは既にチャラいイメージでした。
70年代のサーファーやスケートボーダーはロックを聞いていたってのがピンと来なかったのに、作中ではサバスのIRON MANで滑ってるし、ジミヘンやボウイ、T-REXなど違和感なくスケボーとロック(サバスなんてメタル)がしっかりと同化していました。
ついでにスケーターから人気のSuicidal TendenciesのVo.マイク・ミューアのお兄さんジム・ミューアも「Z-BOYS」のメンバーだったのですが、映画には全く出て来ませんでした。
ジム・ミューアは80年代にスケーターブランド「ドッグタウン」も作ってるんですが、、、
Suicidal Tendencies大好きなので書き出すと止まらくなるため以上。

一緒に観ていたブレボー好きの娘は高校生がベッドでイチャイチャするシーンで「ただのエロボーダーやないか」と去っていきましたが、スケボーの興味関係無くともよい映画でした!

●小ネタ●
・ラスト名前のみ出て来るトニー・ホークは『かぞくモメはじめました』(レビュー済)に本人役で出てます🛹
・ Red Hot Chili Peppersの『Zephyr Song』の歌詞に出てくるスケーターはZ-boysのことだと言われています。
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