鑑賞日記

弓の鑑賞日記のレビュー・感想・評価

(2005年製作の映画)
4.1
定期的に観たくなるキム・ギドク作品

海の上で暮らす老人と少女。
釣りに来る人たちは、少女の体に釘付けで老人は彼らに弓を放って追い払っていた。
しかしある日、少女がひとりの男に目を惹かれていくのを老人は許せず…

解釈をほとんど丸投げ?ってくらいメタファーの多用が凄い
老人と少女の声は聞けない(少女の笑い声は聞けます)
老人には少女に対する独占欲があるんだよね
そのせいで他人が少女と関わろうとすることに対してものすごい目クジラを立てる🐳
「弓」を使って攻撃もするけど、「弓」を使って愛情も確かめる
ブランコを漕ぐ少女に向かって弓を放つシーンは2人の信頼を示してる
依存ですね。よくギドクの作品に出てくる笑
命は預けます…

以下、ネタバレです


ラストは皆さんわかりましたか
あの血が出るシーンです
あれこそ老人が少女に1番許したくなかったはずのことですよね
少女が一人の女性になった瞬間
気づいた時は鳥肌立ちました🐔
監督の変態さのなかに隠してある繊細さが垣間見れました
にしても、老人の夢が叶って良かった
老人の優しさは報われた気がします…
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