もめん豆腐

蘇える金狼のもめん豆腐のレビュー・感想・評価

蘇える金狼(1979年製作の映画)
3.3
衣装デザインが芦田淳さんで大喜び。アシダジュンのデザインの服を一度は着てみたかった。どれもこれも美しくて憧れだったな〜。子供心に音楽もSHOGUNも好みだったから、これもとても好印象。いろんなものがあ〜そうだったねそうだったわ、と懐かしいくすぐったい感覚で観てた。銀行で一万円札がガーッと数えられてるのも聖徳太子で、あ〜あの頃は聖徳太子が神的ありがたい存在で今は福沢諭吉先生が神であられ、肖像に時代の変化を多少感じつつも、一万円が大好き!なのは変わらないのである。
この当時の2億円と今の2億円は貨幣価値が違うはずなんだけど、それでも今だって2億円あったら都内23区の外れで1LDKだったら買える価値を持ってるから大変な裏金なのに、扱ってる人たちがバカっぽくて真実味にかけてしまい、漫画チックなのが残念。この頃の松田優作作品はハードボイルドと銘打ってるのにどこかコントのような現実味のない設定があまり好きではない。重役たちとの話し合い場所やひとりで住んでる部屋をカッコよくするはずがスベりまくってる。あのお面に意味があるらしいけど、知らんわ。カッコつけすぎ。たびたび出てくる効果音のどよーんの音もイマイチ。千葉真一も思ったより早く死んじゃうし…。
前半はまだ良かったんだけどな。唯一、風吹ジュンさんはかわいさで、スチュワーデス(!)の中島ゆたかさんは美しさで眼福だった。あの頃の女性は今みたいに子供っぽくなくてカッコ美しかった。ジュンさんのかわいいさと心の動きが手に取るように伝わってくるのも良かった〜。「あー、わたしは遊び&利用されてたのね」と理解するまでの過程が手に取るようにわかる。まあ、あんなオサーンに囲われるくらいなら優作の方がいいよな!
ところで、大人になって好き嫌いの心境の変化はあった。子供の頃は佐藤慶さんが苦手で苦手で、顔を見る度にうへ〜😟となっていたのだが、今は彼の良さがわかるようになったのよ。佐藤慶さんはゴーヤか!?
撮影で使われていたお店、調べていたらスペイン料理&フラメンコ新宿伊勢丹のエルフラメンコには行ったことがあった。既に閉店してしまって今は別のスペイン料理とフラメンコの店に変わったらしいが、若い頃のあてくしは思ってるよりあちこちに遊びに行ってたようだわ。
追記、最後のジュピターはなんなんでしょうね。あの当時の人にとって2001年は来るかどうか未知数の未来だったのよ。地球滅亡だの言われてて、なくなるかもしれなかったからね〜。いろんな予言があったな〜。
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