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ヒートのkuuのレビュー・感想・評価

ヒート(1995年製作の映画)
4.0
『ヒート』
原題Heat.
製作年1995年。上映時間171分。

マイケル・マン監督がアル・パチーノ&ロバート・デ・ニーロちゅう、ハァ何とも熱い2大名優を主演に迎え、1989年製作のテレビ映画『メイド・イン・L.A.(L.A. Takedown)』をセルフリメイクした米国製クライムアクション。
余談ながら、出演者は、元英国特殊空挺部隊(SAS)のアンディ・マクナブとミック・グールドから武器や戦術のトレーニングを受けたそうです。
グールドは、ヘンリー・ロリンズのアパートに侵入する警官の一人としてカメオ出ていますぅ。

犯罪のプロフェッショナル、ニール・マッコーリーは、クリス、チェリト等と現金輸送車を襲い有価証券を奪う。捜査にあたるロス市警のヴィンセント・ハナは、少ない手掛かりから次第にマッコーリー達へ近づいていく。マッコーリーは本屋の店員イーディと出逢い、次の銀行強盗を最後に堅気の暮らしに入ろうと決意していた。
やがて決行の時、タレ込みを受け現場に駆けつけたハナ達と、マッコーリー一味は、壮絶な銃撃戦を繰り広げるのだった。。。

今作品は、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが一緒に演じる最初の映画(彼らは両方ともゴッドファーザーPARTIIにでてたけど画面を一緒に共有することはなかった)です。
ほんで、今作品では個人的には、二人とも非常に優れた演技をしていると思うなぁ。
ダイナーでの約30秒以外は、スクリーン上の2人を一度に見ることはできないし、同じ日に撮影されたという保証はないけど。。。
お話は、殺人窃盗犯(デニーロ、ヴァル・キルマー、トム・サイズモア、ジョン・ヴォイト、テッド・レヴィン)の逮捕に全力を注ぐポリス(アル・パチーノ)の物語。
しかし、そんために彼の家庭生活(連れ子のナタリー・ポートマンとの関係)は破壊されちまう。
チンピラたちも、人殺しの泥棒である以上、家庭生活を維持するのは難しいと感じてる。
今作品ではアル・パチーノとロバート・デニーロはアクションを見せてくれたし、ヴァル・キルマーも、その実力はどうぞ画面上でどうぞ。
加えて、今作品では感情的な泪も重要になってて、それがこの作品を他のアクション映画とは違うものにしると思います。
また、ナタリー・ポートマンの初期の役柄のひとつであることに注目してほしいかな(『レオン』と並んで『マーズ・アタック!』とほぼ同時期)。
彼女の演技はまだ十分に発達してなくて、彼女が弱点となっていたのは否めないが、彼女の役がとてもコマイ役やったんが良かったと思います。
正直なところ、彼女のサブプロットをカットして、映画を10分短くしても、損失はないかもしれない。
しかし、今の彼女の活躍を見ればカットされてないからこそ楽しめてることかなぁと。
マイケル・マン監督は『マイアミ・バイス』や『マンハンター』で知られていますが、今作品では出演者が明るい色のコートを着ていなかったのが幸いでした。
銀行強盗の映画が好きな人は、この映画が大好きになるでしょう。
『オーシャンズ11』よりもアクションが多く、『狼たちの午後 -ドッグ・デイ・アフタヌーン』よりも深みがあるかなぁと個人的には思う善き作品でしたし、私的にはアル・パチーノとロバート・デ・ニーロとのカフェでのやり取りはタマランかったっす。
互いに歩む道は違えど共通する孤独でそれを分かち合いながらも結局は殺りあいをしてまう。
哀愁と虚しさが混在する作品でした。
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