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野ゆき山ゆき海べゆきのnagashingのレビュー・感想・評価

野ゆき山ゆき海べゆき(1986年製作の映画)
4.0
美少女萌えノスタルジック大林とヘンテコビジュアリスト大林と戦争批判大林とが有機的に共存。情報量と想像力の大氾濫に陥ることなく、フィックス撮影の中で(比較的)抑制されて希有な調和を保っている(気がする)。街全体が遊び場のような陸地と、異境としての水路・水域というロケーション活用が光り、少年たちが少女たちを見送る唯一の横移動では情感が爆発。『廃市』の朴訥さと『ふたり』の王子様感の中間にあるような、(遠目に見られる)客体として画面に現れる尾美としのりのユニークな立ち位置もよかった。
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