むっしゅたいやき

幸運の星のむっしゅたいやきのレビュー・感想・評価

幸運の星(1929年製作の映画)
4.5
先日の『第七天国』繋がりで観賞。
何てベタな映画なのだろう、と云うのが第一印象の作品です。
フランク・ボーゼイギ監督作品。

本作のストーリーは先述の通り、障碍と恋愛を絡めたベタな物です。
ですが、そのベタさが頗る好い。
『第七天国』と同様、ジャネット・ゲイナーとチャールズ・ファレルの共演作品ですが、前者が互いに興味の無い所から惹かれ合う街の物語であるのに対し、本作は互いに軽侮している所から始まる田舎での物語。
村社会での価値観の中、二人の距離が少しずつ近まってゆく様が丁寧に描かれており、微笑ましく感じました。
ゲイナーの髪が爆発している様は必見です。

ラスト10 分、雪が降り出してからの展開はベタな物では有りますが、熱くまた清々しく、劇伴の軽やかな音色と合わさって爽やかな余韻を残します。
穿った見方なぞせずに、素直にその余韻を味わいたい名作です。
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