全然知らない映画でした。
映画好きの知人からオールタイムのベストだと聞き、鑑賞。
いやぁ、切ない映画。
戦争で捕虜になり、人に語れないほどの壮絶な体験をした主人公。
彼は収容所での恐ろしい体験の渦中、故郷にいる女性『マリア』を想うことで心の均衡を保つ。
帰還兵となり、肉体的には無事に故郷にもどってきた彼。しかし、心の傷はねずみの幻覚として現れるほど深い。
憧れのマリアと再会し、
幸せな人生を歩むかと思われたその後、
物語はとんでもなく予想外の展開になる。
それは、ある意味斬新すぎて驚くが、
彼の心の闇を捉えたものだと考えると、とてもとても切ない。
『マリア』の名の通り、今作のナスターシャキンスキーの美しさはまさに神がかり。特殊な物語の説得力を生んでいます。
個人的にはジョンサベージの『ディアハンター』に続く、抑えた絶妙な演技が、最高に切なく大好き。
あ。あと、ジョンで言えば、われらがジョングッドマンもしれっと後半出てます。
出番は少ないですが、洞察鋭く優しい役で、これまたグッドマン。