好き勝手なてそ

マイ・フレンド・フォーエバーの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

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内容を少し忘れてしまったので久々の鑑賞。
となりに引っ越してきたデクスターはエイズ患者だった。エリックは隣家との交流を母親から厳しく止められていたが、次第にデクスターと仲良く遊ぶようになる。
ある日新聞に、エイズの特効薬についての記事を見つけ、開発した医師に会いに2人で旅に出るーーという話。

複雑な要素はなく、友情・命・家族の愛とか切なくも温かい気持ちにさせてくれる映画で好きです。
音楽もいいですね。デイヴ・グルーシンが音楽を担当しているけど、ポール・モーリアとも似たような、日本だと昔の百貨店の布団売り場に流れてそうなタイプの曲だけど、
時代とか風景とかすべてマッチしていて、かつ、全般的に悲観的になりすぎない感じがこの作品のラストも美しく演出していてよかった。

たまたまロストワールドを見たあとだったので気づいたけど、デクスター役のジョゼフ・マゼロはジュラシックパーク1作目の弟くんだったんですね。
子役2人が主演の映画ですが、2人の演技が自然で何度見ても作品に深く入り込める。

またデクスターの母親リンダも忘れてはならず。
あのリンダというキャラこそこの映画の締め役であり、デクスターの母親でいてくれてよかった…と感じる。
病気により色々事情はあって難しいかもしれないけど、病気を抱えたこどもの近くにいる人たちが皆リンダのようであればいいなと思うし、私もそうありたいと思った。

エリック役のブラッド・レンフロは若くして薬物で亡くなっているんですね。
ブラッド・レンフロの経歴を見ていたら悲しくなった。今作ではデクスターをどうにか完治させたいと奮闘する優しい男の子だったのに、彼の薬物からの根治には至らなかったのか…。
思春期の男の子らしい演技がすばらしかったです。