もこもも

マイ・フレンド・フォーエバーのもこもものレビュー・感想・評価

4.2
エリックとHIVを抱えるデクスターのひと夏の不滅な友情を描いた名作

まごうことなき名作
ラストの余韻が凄すぎる...
コンバースと25セントで大感動
2人が友情を育んでいって、
親友として治療法を模索して、
ニューオーリンズへの旅をして、
ラストへと向かっていくその中での
2人の会話、やり取り、変化が
観終わった今、堪らなく胸に沁みる...

ボートで川を下ったり、
カートで坂を下ったり、
キャンディーや葉っぱで
エイズの治療法を模索したり、
笑い合って楽しんでいつの間にか
親友になっている2人が愛らしい
ニューオーリンズに向かう船に
乗ってきた若い女性たちを
小窓から見上げるシーンも好き

「僕のせいだ...
 治療法を見つけられなかったから」

エリックは悪ガキの一面も強いけど、
それ以上に純粋で優しくて強くてかっこいい
死んだフリの悪戯はほんまに悪い冗談で、
でも2人が楽しそうで微笑ましかったのに...
タイトルからも亡くなることは予想してたけど、
その瞬間があまりに予想外で突然やったから
悲しみよりも大きな衝撃に絶句して、
その後、車で泣いてエリックの母親に
「エリックに手を挙げたら殺す」って
リンダがいうシーンで悲しみが襲われた

「目を開けた時にこの靴を見れば
 僕がそばにいるとわかるさ
 ここは地球で、エリックがそばにいるって...」

暗闇に震えるデクスターに
投げかけるエリックのこの言葉
このシーンでも親友への思いやりや優しさに
胸を熱くさせられて素敵やなって感じたけど
亡くなったデクスターの手に自分の靴を
抱かせるラストでさらに胸が熱くなった...
このシーンがあるからこそここまで
名作やなって感じさせられたんやと思う
ずっとそばにいるって伝えたかったんやね...

「2つだけ言わせて」

リンダとエリックの関係も胸が熱くなった
デクスターへの心配はもちろんあるけど、
それ以上にデクスターの親友になって、
デクスターに最大の楽しさを与えてくれた
エリックに対する感謝、愛情に感動させられる
25セントの罰金も堪らなく胸が熱くなったし、
デクスターの靴をエリックが川に流して
そのカットのままEDに入るラストも沁みる
もこもも

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