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ミルクのお値段のvivoのレビュー・感想・評価

ミルクのお値段(2000年製作の映画)
2.0
土の匂いがするシンプル&クリーンな人間の姿が清潔で美しい、あっさり風味の良い映画。お互いに自分本位の愛し方しか知らない男女が、相手の気持ちや相手の愛し方が見えるようになるまでを描いたちょっと不思議なおとぎ話で、何を描きたいのかわかりやすくはないが、数々の一風変わった比喩を辿って行くとメッセージが見えてくる。お互いのキルトを奪い合うように寝ていた二人。愛を実感するために喧嘩していた二人。そんな二人にとって、愛すべきダンボール犬を、ダンボールの外に出すことこそが本当の愛情だったのだ。

オリジナリティには欠けるが、こ洒落た映像やシュールな映像満載で目に楽しかった。オープニングのキルトタイトル、草原のバスタブでの入浴&食器洗い&プロポーズ、ミルクタンクの中のじゃれあい、ひっくり返った車、キルトを何枚も重ねて眠る老婆、巨大暖房機、などなど。
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