きゅうげん

悪魔の沼のきゅうげんのレビュー・感想・評価

悪魔の沼(1976年製作の映画)
3.6
トビー・フーパーが『悪魔のいけにえ』に続いて放ったのは、伝説の連続殺人鬼ジョー・ボールにインスパイアされた初期スラッシャー映画にして、実は隠れたワニ映画。

家出少女と彼女を探す家族、家庭不和の夫婦とそのひとり娘、地元の問題児とそのカノジョ……クセの強い人々が今夜泊まるのは、PTSDとミソジミーをこじらせたワニ好き男が切り盛りする湖畔のオンボロモーテル。


フレディ・クルーガーで有名なロバート・イングランドだったり、『ファントム・オブ・パラダイス』のウィリアム・フィンレイだったり、意外と豪華な出演陣。
ヨークシャーテリアのぴょ〜んって飛ぶ感じとか、沼にプカリと浮かぶ義足とか、観せ方に愛嬌があってGOOD。主人公ジャッドの「勢いで殺しちゃって自分でもビックリ……、でも死にかけて大変なことになってる人間っておもしろ!」みたいな喜怒哀楽のヤベーヤツ感もなかなか。
なんだかんだ子供がいちばん逞しくサバイバルしてるのもイイですね。