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月下の銃声のlemmonのレビュー・感想・評価

月下の銃声(1948年製作の映画)
3.3
浮き足立った西部劇ではない。
リアリティを追求した緊迫感あふれる作品。

土地巡る争いに一人の男が巻き込まれる。古い友人と、出会った愛する女、との間で揺れ動く。ただ彼を突き動かしたのは、死に際一緒にいた若者の父親との出会い。


ミッチャム、ブレナン、プレストンの共演に心躍る。プレストンは先日見た「シャイアンからきた女」から6年。まだ29歳なのに晩年のゴツゴツした雰囲気が既に出てきています😁

バーバラベルゲデスはこの当時のヨーロッパ映画にでも出てきそうな独特の雰囲気で、ここでは美しく撮られています。フィリスサクスターも先日見た「破局」も印象的だったが、ここでも地味ながら寂しい役柄を演じてます。申し訳ないがこの薄幸さは武器ですね、彼女の。


ワイズ監督は40年代は粋さを狙った映画の作風が多い。この後、ミュージカルで大ヒット連発するとはとても思えない😅
ただこういった作品をしっかり撮れることが、下地としてあるのだろうなと思わせられる。

ただ本作はジワジワと言うより少しテンポ感がないかな。惜しい。



これはどーでよいが、乱闘後のミッチャムの髪型がダサすぎる。もともと似合う髪型が少ない個性的な顔立ちではあるが🙇‍♂️
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