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ソナチネのNAOKIのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
3.8
皆さんはこの映画のファーストショットを覚えてますか?

1人の若い男が忙しく手元を動かしながら何かをしている…この俳優さん見覚えないがちょっと雰囲気のある顔してるし、髄分長く撮ってるし、「この人が主役?」
とか思ってると手元は麻雀の点棒とかを整理してて、ここが雀荘だとわかる。そこへたけしと寺島進が入って来て映画は始まる。え~💦最初の彼…関係ねぇの?

これをたけしはよくやります。アウトレイジとかでも暴力シーンからゆっくりとパンしてそれを見ている男のどアップ…カットまでが長いからこの男が何かする~💦伏線だぁ💦と思ってると、もう出てこない😁💦

映画が始まるなり主役のやくざか「もう、オレつかれちゃったよ」って言うんです😁💦
とにかく映画全体…とにかく倦怠感と乾いた笑いと暴力。

たけし独特の編集リズムやセンス…この映画でほぼ完成していると思いますが、たけしはインタヴューとかで「知らない」って言うんだけど過去の多くの映画を観ててこそ出来るんじゃないでしょうか?

この映画…とにかくいい顔…顔…顔のオンパレード!
たけし、寺島進、大杉漣、渡辺哲、勝村政信…他の出演者たちもその面構えがいいんですよね。みんな無表情でからくり人形みたいに殺しあう💦

たけしの片腕を演じた大杉漣さんはたけし監督に「ただ…つっ立ってりゃいいから」
って言われたらしいですね…
たけし…恐るべし💦

大杉漣さんの乾いた持ち味はたけし映画と化学反応をおこし名作「HANA -BI 」へと続いていったんですね~💦

2018年2月21日
大杉漣(66) 急逝

「『ソナチネ』のオーディションでたけし監督が何故自分を選んだのか?さっぱりわかりません笑…その理由は死ぬまで聞かないつもりです」

漣さん…おれにはわかるよ…そんなの決まってるじゃん。
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