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ソナチネのzaokaのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.0
【最高傑作?、危険な香りの映画】
※北野映画4作目(公開順に鑑賞)

最高傑作の一つとするファンもいると聞く。
DVD BOX買ったけど劇場鑑賞しました。

なるほど、そう来たか!😁👍って感じ。
たけしファンからすると嬉し過ぎる作品♪

暴力とユーモア、独特の間、キタノブルー
そして童心と、生死と虚無の危険な香り...

最初の2作(その男、凶暴につきと3-4x10月)
の単なるパワーアップではなく、、
変化球と感じるから、たけしバイオレンス映画
を何作か観てから観るべき作品だと思う。

※僕もまだ完全についていけてない気がする💦w

*********(序盤/概要)
北島組と友好関係にある中松組が、沖縄の阿南組と抗争になる。
中松組に手を貸せと命じられた北島組傘下の村川(たけし)は
乗り気でなかったが、手打ちで終わるという言葉を信じて
組員とともに沖縄へ向かうのだが、、、
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バイオレンス描写は相変わらずクールで凄まじい。
・「やめてくださいよ~」💦w
・エレベーターでも、、、

ヤクザの遊びのシーンは、リアルでコミカルで
コワくて新しくて... 楽しい😁👍
(ウィリアムテルごっこ、紙相撲、落とし穴、、
他沢山書きたいが、実際観て楽しんで欲しい)

大杉漣、北野映画デビュー作(^^♪
・・・迫力も可愛さ?wもハンパない
(オーディションはわずか2秒だったとか😥)

その他キャストも素晴らしい😊
・ヒロインの国舞亜矢は大抜擢!
・故 南方さん/チャンバラトリオもビックリ。
・渡辺哲、寺島、勝村は言わずもがな、、

音楽は北野映画の重要な要素だ♪
(日本アカデミー賞最優秀音楽賞(久石譲)

北野映画ファンには堪らない作品でした😁


~★少しわかって来た気がするのでmemo~

北野映画の本質はバイオレンスだけではない。
作品にもよるけど、、子供のような純粋さや社会での不器用さ(自然体でいい)、仲間の大事さ等が伝わって来る。
暴力とユーモア、静寂(映像と音楽)を通して、それを感情に訴えて来るので国や時代を超えてウケているのだろう。

(私見です。初心者がエラそうな表現でスミマセン😥)


<新文芸坐(池袋)>

満席で、若い北野映画ファンが多かった。
上映後「凄かったね」って会話がいくつか聞こえて来た。

※北野映画を沢山観てから再鑑賞したい作品。

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■補足(独り言です)
=生死と虚無の危険な香りについて=

1993年・・瀕死のバイク事故の前年

たけしがお笑いに疲れ、映画も当時日本ではあまり評価されず、生きる意味を少し見失っていた頃かもしれない、、

「ソナチネ」は最後の作品として好きなもん撮ってやろうと思って作ったと後に語っている。

バブル崩壊、世紀末、2年後には地下鉄サリン事件、、
時代もおかしかった。

バイク事故の理由は本人も記憶がなく、わからないらしい...
そういう背景が、強烈な死と危険な香りを感じる作品になっている理由なのだろうか。
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