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燃える惑星 大宇宙基地のswansongのレビュー・感想・評価

燃える惑星 大宇宙基地(1960年製作の映画)
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なあ、コッポラくんよ。
五千円あげるから、このクソ真面目なプロパガンダ映画をアメリカ受けするジャンキーなスタイルに仕立て直してくれや。

ビッグバジェットのソ連製SF超大作"大宇宙基地"を二束三文で買い取ったロジャー·コーマン社長は、当時まったくの無名だった青年フランシス·フォード·コッポラを呼んでこう言いました。

"困った… 予算もなければ時間もないやん。でもどうにかしてドライヴ·イン·シアターに集まってくるヒーハーな連中が喜ぶシーンをねじこまなアカン。どないしよ… あ!"
(以上、swansongの憶測含む)

先日観た"トレイシー·ローズの美女とエイリアン"のタイトルバックで大暴れしてた"放送禁止モンスター" の出どころはここだったんですね。(笑)

-あらすじ-

核戦争後の近未来。
カタストロフを生き延びた人類は北半球/南半球の両陣営に分かれ、熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。

この"血を吐きながらの悲しいマラソン"において敵陣営を一歩リードしている南半球チームは、宇宙空間に巨大なコロニーを建造。
ここを拠点に、有人宇宙船マーキュリー号による火星征服への第一歩を踏み出そうとしていた。

この事実を察知した北半球の宇宙船タイフーン号のクルーは、急遽進路を変更。
南半球チームを出し抜いて史上初の火星到達を目指す。
しかし技術的に未熟なタイフーン号の機体は火星への進路を大きく外れ、やがて宇宙を漂流する事態に。

ミッションの完遂か、それとも人命救助か。
そのとき南半球チームが下した決断とは?


粗すぎる脚本をブラッシュアップし、21世紀のテクノロジーを駆使してちゃんと作ったら、かなり面白いSF映画になりそうですね。
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