ゴン吉

バベットの晩餐会のゴン吉のレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
4.1
デンマークの女流作家カレン・ブリクセンの同名小説を映画化した美食ヒューマンドラマ。

19世紀後半、デンマークの海辺の田舎町ユトランドに、牧師の父とプロテスタントの美人姉妹の娘が住んでいた。
ある時、遊びで借金を作った騎兵隊の青年士官の中尉が町にやってくる。
妹に好意を寄せ、改心してやがて立ち去っていく。
その後、パリの歌手が町を訪れ、姉に好意を寄せて歌を教えるが、恋は実らずに去っていく。
月日は流れ、歌手の紹介でパリのフランス革命の混乱から逃れて一人の家政婦バベットが姉妹を頼ってやってくる。
彼女は家族を殺されて行く当てがないという。
姉妹は生活に余裕はなかったが、彼女を不憫に思い家政婦として受け入れる。
それから14年が過ぎ、今は亡き神父生誕100年の祝いで、バベットは手料理のフランス料理をふるまいたいと姉妹に申し出るが…….

ぎくしゃくしていた信者たちが素晴らしいフランス料理のフルコースでお腹が満たされると、お互いを許すようになります。
キリスト教の教えよりも美食が人々の心を豊かにします。
料理の魅力をしみじみと描いています。
そしてバベットの料理人としての生き様も素敵です。
「最善を尽くす機会が欲しい!」
「きっと天使たちも虜になるわ」 

2021.9 NHK BSPで鑑賞(字幕) 
第60回 アカデミー賞にて外国語映画賞を受賞(1988年)
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