ニクガタナ

8人の女たちのニクガタナのレビュー・感想・評価

8人の女たち(2002年製作の映画)
3.6
オゾン監督の新作「私がやりました」を観て、彼の過去作が気になって初鑑賞。女性の業と愛の飽和。なんじゃこの展開?な密室ミステリーミュージカルコメディ。笑えるかというとそうでもないが不思議な魅力に満ちてる。若さを愛した一家の主マルセルどんだけ愛されてんのよ。実の娘から慕われ、メイドに誘惑され、挙句それをやっちゃあお終いよなとんだ人でなし。でも皆から愛されてるって納得いかない。死んで当然だろう。ぜんぜん豪華でも絢爛でもない披露宴の余興程度の力の抜けた不思議なミュージカルシーンがなんかツボる。不倫にレズに殺しに娘の妊娠の相手と次々明かされる真相に都度けっこうまじで衝撃を受けた。カトリーヌ・ドヌーヴの貫録がすごい。若いメイド役のエマニュエル・べアールの色気がなかなか。イザベル・ユペールってこんなコメディ芝居もできるんだぁ。娘たち可愛い。衣装が可愛い。ピンク字のエンドクレジットまで可愛い。
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