尖がっていた。大人でもない子供でもない中学生のどこにも属さないカオスな心情がよくも表現できたなと感心しました。この年代って、まだ世界がどうなっているのかよくわからないから即興性を求められるんだけど、それがある種狂気に向かわせている。某有名な恐怖映画よりも恐怖なシーンもありつつ、全て予測のつかない方向に向かいます。
三浦友和さんが、駄目な大人（先生）を演じて、全体的な安心感みたいなものを与えていたような？気がしましたが、この映画をきっかけに、さわやか路線から脱皮したとの事です。しかし「あと15年たちゃ今の俺になるんだよ。あと15年の命なんだよ。」って担任が生徒に言うところがストレートで凄い😅
また、ジム・ジャームッシュが本作を観て、工藤夕貴を『ミステリー・トレイン』起用したりと、ベルナルド・ベルトルッチやホウ・シャオシェン、是枝監督らと評価が高く。近年では再評価の兆しがあるそうです。
画面が暗めで表情なんか伝わりきらない部分もありました。それがいいのかも知れませんが、最近４Kで劇場公開されています。予告編を見ても映像がすっきりしているので劇場にいってみようと思います。
