チョウ・ユンファ主演の何でもアリなアクションコメディ！
CIAに属しているジェフ(ユンファ)は、少林寺から、とある国宝奪還の指示を受ける。しかし、国宝とは超能力が使える少女だった。
香港映画らしく、コメディ×カンフー×少林寺×香港ノワール×ラブストーリー×ファンタジーが融合した、幕の内弁当の様な作品です。
ユンファが、コメディアンとしてハジけまくっていて、苦手なカンフーにも挑戦したり、頭に巨大な花が咲いたり、少林寺の僧たちと野球までやっちゃうハッスルっぷりです。爆笑
監督は『黒薔薇VS黒薔薇』のジェフ・ラウらしく、全編全く整合性は取られてないものの、映画から噴き出すパワーがすごい！
『キル・ビル』のゴードン・リュウが、少林寺の僧として出演していて、カンフーだけでなく、コメディリリーフとしても楽しませてくれます。冒頭には若き日の國村隼さんも悪役で出演！！
雪が降り頻る中国の厳冬の雰囲気が良かった。ユンファの手が超能力で岩みたいに大きくなったり、まさかの『上海灘』ネタなど、相変わらずの香港バカ映画です。笑
香港で旧正月に公開された時は、ジャッキーの『酔拳２』やチャウ・シンチー『破壊之王』、レスリー・チャン『大富之家』と興行収入を競い合ったそうで、本当にこの頃の香港にタイムスリップしたすぎ！
そして、テレサ・テンの名曲『月亮代表我的心』が流れるクライマックスは、まさに号泣案件！
笑って笑って最後にガチ泣き！とこれぞエンターテイメント！！
今作を初めて見た時まだ高校生で、受験戦争のプレッシャーに押しつぶされていて、精神的に不安定の時期だったので、今作には本当に救われた思い出があります。最終回に逆転サヨナラ満塁ホームランを打った様な、不思議な魅力に満ち溢れた幻の作品です！
