Maoryu002

ステージ・ドアのMaoryu002のレビュー・感想・評価

ステージ・ドア(1937年製作の映画)
3.7
口が達者なジーン(ジンジャー・ロジャース)、真面目なケイ(アンドレア・リーズ)、田舎者ジュディス(ルシル・ボール)と個性的な面々が女優になる夢を追って暮らす下宿に、新たにテリー(キャサリン・ヘプバーン)が加わる。同室になったジーンとテリーはぶつかり合うが、やがてテリーに舞台のチャンスがやってくる。

ニューヨークの舞台の内幕モノで、その後の「イヴの総て」「サンセット大通り」の前日譚と言える作品かもしれない。

演技派キャサリン・ヘプバーンとフレッド・アステアの陰から脱しようとしていたジンジャー・ロジャースの組み合わせも意外といい感じで、特にロジャーズの毒舌、マシンガントークが冴えわたっていた。

途中まではコメディかと思っていたし、願わくばそのまま楽しく終わって欲しかったけど、終盤に驚きの展開が。

父親の金で舞台に上がるテリーや、パトロンを探す女たちを悪とは描かず、チャンスを掴んだ者が正義。
そんなショービジネスの現実をシュールに描いているように見えた。
それにしても、努力家のケイが可哀そうだった。涙
Maoryu002

Maoryu002