メキシコが誇る2大スター、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナ製作総指揮、長編監督デビューとなったキャリー・ジョージ・フクナガ監督による2009年のアメリカ・メキシコ映画
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2009年サンダンス映画祭監督賞、撮影監督賞を受賞した
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メキシコでギャングとして生きる少年たち。夢を抱いてアメリカに向かう中南米の移民たち。映画はフィクションだが、これは実際に起きていることを描いているから生々しい。
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ギャング団にいたせいで闇に飲まれた少年。歪んだ成長を遂げていく少年。あまりにも悲惨な現実に目を背けたくなる。そんな中で、アメリカに向かう少女の瞳にだけ希望を感じることができる。
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「シティ・オブ・ゴッド」のような中南米のリアルを描いた内容は日本人にはきつい。こういうのを観たら、日本人はハングリー精神が足りないと言われても言い返せない。
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そんな厳しい現実を映し出しているが、列車の屋根に乗って移動するというロード・ムービーになっていて、その映像は現実に相反して美しい。
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中南米の映画はガツンとくること多いね。こんな映画を撮って、名監督の登竜門サンダンス映画祭で監督賞を受賞したキャリー・ジョージ・フクナガ監督の今後の作品が楽しみだ。