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デス・ポイント/非情の罠のHKのレビュー・感想・評価

デス・ポイント/非情の罠(1986年製作の映画)
2.5
本作はエルモア・レナードがはじめて成功を収めた現代小説の映画化で、だから決してつまらなくはないのだが、面白いかと言われたらそうでもない。原作はパルプ小説の王道というか典型で、それを存在感まで含めて忠実に映画化しているものだから(脚色もレナード)、たんなるB級映画のなにものでもなくってしまっている。まあ、それがいいっちゃいいのだけど。
レナードは妻誘拐というテーマが気に入っているのか、こないだ映画化された『ライフ・オブ・クライム』(13)もそうだった。気に入っているといえばこの原作をゴーラン&グローバスの製作者コンビはこれより以前に一度映画化している。
贔屓にしているジョン・グローヴァーの敵役はクソが付くほど最低でなかなかいいし、女の裸がワンサカ出て客層を把握しているところも好ましい。深夜にオッサンが観るには丁度いい映画と言える。
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