がんびーの

ジャッキー・ブラウンのがんびーののレビュー・感想・評価

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)
3.8
「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」につぐタランティーノ監督3作目。前作たちが傑作すぎるために、割と影が薄い印象の本作品。型破りなバイオレンスアクションを期待してみたらちょっとガッカリするかも。それでもタランティーノ全開の素足映画。

サミュエル出てるしまたドンパチやるんだろ、と思ってたがそうでもなかったのが衝撃的。暴力的なシーンはタランティーノ作品の中でもかなり少ない方かなと。どちらかというと、雰囲気で圧倒してくるタイプ。駆け引きの緊張感だったり、アメリカンニューシネマを彷彿とさせる会話、お洒落な服装など。タラちゃんは大人な映画を作りたかったんだな。最高だったぞ。

中でも特に素晴らしかったのは、パム・グリア演じる主人公ジャッキー・ブラウン。シーンを支配する凛々しさと美しさは必見。冒頭のロングショットで虜になってしまった。喜怒哀楽すべてがカッコ良い。特に最後のシーンね。

中年の恋愛もよかったです。

タランティーノ作品だいぶ制覇してきたんだけど、まだ肝心のジャンゴを見てないんだよな。長いから敬遠しちゃうんです…。

メキシコの航空会社で働くキャビンアテンダントのジャッキー・ブラウンは、武器の密売人・オデールの運び屋をサイドビジネスとしてこなしていた。ある日、連邦捜査官のレイに素性を知られたジャッキーは、取引を持ち掛けられオデールの逮捕に協力する羽目に。「110番街交差点」が流れる冒頭からブラックスプロイテーション映画へのオマージュが全開。タフでクールなヒロインを演じたパム・グリアーも本作で再び脚光を浴びた。
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