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ミリオンダラー・ベイビーのOSHOのレビュー・感想・評価

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)
3.9
途中までは普通のボクシング映画だった。
クリント・イーストウッド監督だから、普通では終わらせてくれないけど、
途中までは確かに普通によくできたボクシング映画だった。

主人公が女性というのが昔とは違うけど、
ボクシングの物語は『あしたのジョー』の時代から、社会からはみ出した人間(矢吹丈)が、胡散臭いトレーナー(丹下段平)のもと、死物狂いで練習するというストーリーになっている。

そういう意味では、ヒラリー・スワンクはちゃんと社会からのはみ出し者だったし、クリント・イーストウッドはちゃんと胡散臭いトレーナーだった。
(日本の某映画みたいに菅田将暉にボクサーをさせたり、三浦友和にコーチをさせても、社会のはみ出し者感が出ないんだよ!(←あくまで個人の感想))

そして、冒頭にも書いたけど、それだけで終わらせない、生きるとは、死ぬとはというテーマまでもっていったのは監督クリント・イーストウッドの凄さです。
素晴らしい映画でした。

ただ、この映画の2つの胸糞ポイント
①相手選手が反則しまくり
②主人公のボクサーの家族が嫌な奴すぎ
この2つが私はどうしても不快で、嫌でした。

※日本映画だったら、あのキスシーンはいらないと思うけど、アメリカ人のつくる映画なので、そこは許します^^;
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