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ニッポン無責任野郎のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

ニッポン無責任野郎(1962年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ二作目なのだが一作目の主人公タイラヒトシにそっくりなミナモトヒトシなるさらに正体不明な男が登場。クローン特撮sf映画か。のっけからこうもついついメタ視線してしまうそれほどパンクで相当ブキミな感触の続編。まるで今そのもの社会情勢すべてを手玉にとって暗躍君臨するゴッド機関ショッカー多国籍企業がクローンをつかって政治経済医療を大混乱させているよう。主人公はニセ仮面ライダーxアポロガイストのように調子ばかりよい。しかしタイラヒトシもミナモトヒトシもそれらすべてを無効化するほどにそのうえをいき諸行無常不条理の無のインド的パワーがすごい。無国籍企業つまり株ね我々はジッタイのないものに恐怖したりおどらされたりしているにすぎない。でもそれこそが現実なのかもしれない。水爆とウイルス。鉄塔とアンテナ。なんてタイトルでもいけそうな安部公房っぽい都市映画。続編映画パートツー映画にありがちのあやうさうさんくささとんでもなさを体現した作品。それにしても前作で死人に口無しをいいことに死人とすり変わった男にさらに今作ではすり変わる男ホント正体不明で不気味。
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