メイマーツインズ

ジョゼと虎と魚たちのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
4.2
【名作を観ようシリーズNo.80】

《忘れたい、いとおしい、忘れられない。》

田辺聖子原作、犬童一心監督が贈る珠玉のラブストーリー。
雨のせいか、なんかしっとりとした映画が観たくなる。
ソフト所有で久々の再鑑賞。


もう18年前の作品になるのか…

最初に観たときの感動は忘れられない。自分にとって日本映画では岩井俊二の”Love Letter〟以来の胸に沁みるラブ・ストーリーだった。

これは、大学生・恒夫(妻夫木聡)と足に障害がある娘ジョゼ(池脇千鶴)の恋物語で、犬童一心監督の演出が冴え渡っている。

妻夫木聡。歳取らないなぁ…。
今とそんなに変わらない。同じ福岡出身ということもあり、ずっと注目してきた。彼の雰囲気が、この作品にすごく溶け込んでいて…
彼の出演映画で最高のハマり役だと思う。

池脇千鶴にとっても代表作だろう。
内面に闇を抱えるジョゼを、体を張った素晴らしい演技で表現している。
彼女のジョゼが愛おしい…

ジョゼの婆さんのインパクト‼︎
”千と千尋の神隠し〟に出てきそうで…(笑)
新井浩文もらしさ全開で、この作品の味を締めるスパイシーな存在に。

クライマックスでの、恒夫がジョゼを実家に連れていくのを躊躇するシーンは切なくて胸が痛くなる…

久々だったけど、やっぱり素敵な作品でした〜!