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白い足のJeffreyのレビュー・感想・評価

白い足(1949年製作の映画)
3.0
「白い足」

冒頭、夜の港町に1台の車。ここはブルターニュ地方、酒場の女ミミ、娼婦のオデット、伯爵の仇名、貴族への憧れ、我儘、誘惑、パーティ、嫉妬。今、周囲を巻き込む状況へと向かう愛憎劇が始まる…本作は1949年にジャン・グレミヨン監督が監督した不条理愛憎劇で、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。さて、物語はブルターニュの小さな港町。酒場の主人ジャックとその娼婦オデット。ジャックはオデットに何でも買い与えて彼女のわがまま放題に暮らしていた。酒場にはミミと言う猫背のウェイトレスがいる。彼女は村の嫌われ者"白い足"を慕っている唯一の人間だ。白い足はとはケリアデック伯爵のことで、いつも白いゲートルを履いていることから密かにつけられたニックネームだ。オデットは貴族への憧れと嫉妬から店に来る伯爵を誘惑し、伯爵も彼女の虜になってしまう。だがそれは周りの人間たちを予想もしない状況に引き込んで行く…と簡単に説明するとこんな感じで、呪われた映画作家と謳われたグレミヨンが描いた詩的リリズムあふれる男女の不条理愛憎劇ってところ。
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