このレビューはネタバレを含みます
処女受胎したマリア、彼女を支えたヨセフにスポットが当てられたロードムービー。主役はマリアを信じ、処女受胎の奇跡を信じ、その身籠った子をヘロデ王から守ったヨセフ。邦題がアカン。マリアとヨセフの物語なのでイエスは聖誕まで。ということで当時のユダヤ社会の再現を試みておりかなり非西欧の世界観を感じられる作風。いやはや興味深かった。やっぱり出産は縦なんだな。古代ローマにおいて迫害されていたユダヤ社会の悲しみも強調されている。
しかしヨセフの境遇って聖書の登場人物の中でもかなりの艱難だよなあ。うん、これはヨセフが主役だ。
三博士の存在感もいい。