カレス

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのカレスのレビュー・感想・評価

5.0
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ぼくはパトレイバー経由で押井守監督のファンなんですよね。この映画はパトレイバーより前なので押井守監督と知らずに見てました。正月休み前にレンタルショップでうる星やつらの映画3本借りたときはワクワクものでした(三賀日はショップ休みでレンタル期間も長い)。

ビューティフル・ドリーマーは、文化祭準備が続きみんな疲労困憊して夢見心地で不思議な世界に入り込んで行く感じが陶然としてて好きですね。ストーリーとしてはすごく良い訳ではありませんが、登場キャラクターが高橋留美子と押井守の良いとこ両方みたいで嬉しいです。

🅰️千葉繁さんのメガネが最高!
パトレイバーのシゲさんも最高!

本作のサクラ先生と温泉♨️はカミソリ後藤と南雲隊長っぽい(今日見て気づいた)

高橋留美子さんの作品はうる星やつらとらんまとめぞん一刻は全部読んでいると思います。鳥山明さんもそうだけど、キャラ自体がおもしろい。連載が続いていってラムの宇宙の友だちとか出てきてみんな魅力的なキャラなのが良い。1番好きなのは弁天であの3人組がおもしろい。映画もこの3人が出てくる「うる星やつら 完結篇」が1番好きです。

🅰️kazu1961さんのレビューがとても参考になりました。
https://filmarks.com/movies/28995/reviews/21270016


【以下余談】
ビューティフル・ドリーマーというタイトルは英語の歌 Beautiful Dreamer (優しい歌で子守唄にちょうど良さそう)からとったのかな
https://youtu.be/f_aB1NOqC3Y?si=gotCAhIyS930oY3e

⚠️ネタバレ注意⚠️
本編の一部の動画です。

🅰️友引前史文字起こし↓
https://youtu.be/06S5pT15J-I?si=-GM20NG_M8fL76mr
私の名はメガネ、かつては友引高校に通う平凡な1高校生であり、退屈な日常と戦い続ける下駄履きの生活者であった。だがあの夜ハリアーのコックピットから目撃した衝撃の光景が私の運命を大きく変えてしまった。ハリアーであたるの家に強行着陸したその翌日から、世界はまるで開き直ったかのごとくその装いを変えてしまったのだ。いつもと同じ町いつもと同じ角店いつもと同じ公園、だが何かが違う。
路上からは行き来する車の影が消え建売住宅の庭先にピアノの音も途絶え牛丼屋のカウンターで慌ただしく食事をする人の姿もない。この街にいやこの世界に、我々だけを残しあの懐かしい人々は突然その姿を消してしまったのだ。数日を経ずして、荒廃という名の時が駆け抜けて行った。斯くも静かな、斯くもあっけない週末をいったい誰が予想し得たであろう。人類が過去数千年に渡り営々として築いてきた文明とともに西暦が終わった。しかし残された我々にとって終末は新たなる始まりに過ぎない。世界が終わりを告げたその日から我々の生き延びるための戦いの日々が始まったのである。奇妙な事にあたるの家近くのコンビニエンスストアは、押し寄せる荒廃をものどせずにその勇姿を留め食料品日用雑貨等の豊富なストックを誇っていた。そして更に奇妙なことに、あたるの家には電気もガスも水道も依然として供給され続け、驚くべきことに新聞すら配達されて来るのである。当然我々は人類の存続という大義名分の元にあたるの家をその生活の拠点と定めた。しかし何故かさくら先生は早々と牛丼屋はらたまをオープンして自活を宣言、続いて龍之介親子、学校跡に浜茶屋をオープン。そして面堂は…
日がな1日戦車を乗り回し、おそらく欲求不満の解消であろう。時折発砲を繰り返している。何が不満なのか知らんが、実にかわいくない。あの運命の夜からどれ程の歳月が流れたのか。しかし今我々が築きつつあるこの世界に時計もカレンダーも無用だ。我々は衣食住を保証されたサバイバルを生き抜き、かつていかなる先達たちも実現し得なかった地上の楽園を、あの永遠のシャングリラを実現するだろう。あああ選ばれし者の恍惚と不安ともに我にあり。人類の未来が偏に我々の双肩にかかってあることを認識する時目眩にも似た感動を禁じ得ない。
ーーーメガネ著「友引前史 第一巻 "終末を超えて"」序説第三章より抜粋
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