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21グラムのkuuのレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
3.7
『21グラム』原題21 Grams.
製作年2003年上。映時間124分。

全く知らない同士の女1人と男2人が1つの心臓をめぐり引き合わされていく。
タイトルの『21グラム』は、20世紀初頭にマサチューセッツ州ヘーバーヒルにいたダンカン・マクドゥーガル博士の研究に由来してます。
マクドゥーガル博士は、人間の魂が物質的で測定可能であることを証明するために、瀕死の被験者の体重を測定した。彼の実験は欠陥があり、非科学的であると広く評価されてはいます。
時間軸を交差させながら展開する衝撃の米国産人間ドラマ。
主演にショーン・ペン、悲劇の母親を演じるのはナオミ・ワッツ、人生のほとんどを刑務所で過ごしたクリスチャンの男にベニチオ・デル・トロ。
手持ちカメラで時系列に撮影しその臨場感は物語に迫力を与えている。

クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。
また、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。
一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々だった。

米国の都市で生活する三人の男女が、ある悲劇的な出来事をきっかけに交錯していくさまを、巧みなシナリオをもとに描きだしているって感じました。 ドラッグ依存から立ち直り、夫と二人の娘たちと平穏な生活を営むクリスティーナ。
過去の罪を償い、神への信仰を心のよりどころに、妻と二人の子どもたち と暮らすジャック。
医師から残り一ヶ月の命であることを宣告され、助かるために心臓の提供者を待つポー ル。
ある日、クリスティーナの夫と娘たちが、トラッ クに轢かれ、死亡するちゅう事故が発生。
トラックを運転しとったのは、ジャックやった。
事件をきっかけに、再びすさんでいくクリスティーナとジャッ ク。
そんな中、クリスティーナの夫の心臓が、ボー ルに移植されることが決定する。
先にも書きました、医師ダンカン・マクドゥーガルが魂の重さを表すために用い た数量。
人は死ぬとき、魂の重さの2グラムだけ体重が軽くなるなんて云う。
生きている人間と死んだ人間の差は、このたった21グラムの重さの違いだけやと云う。
せや、そこで失われる21グラムてのは、何よりも尊い。
小説家としても活躍するギジェルモ・アリアガによって何十回となく推敲を重ねられたシナリオは、時間軸を行き来しながら、彼らの幸福から絶望、そして 奇妙なつながりをとおして、やがて
『生きる者』と
『死にゆく者』の不可避的な運命を浮き彫りに。
命の鼓動を打つ心臓をめぐって、右往左往する三人は、それぞれに生きたくても生きてゆくことができひん現実、死にたくても死ぬことが許されない現実に直面する。。。
個人的には、物語全体がとても重いし疲れました。
耐えがたき事を耐えて生きている人たちを表現できているし、学ぶべきとこは多かった。
ただ、ショーン・ペンの演じるポールの行動が難しかったかな。
心臓をもらい嬉しさの中、提供者を探し、提供してくれた人の奥さんに近づぎ、挙げ句好きになり性交し、殺人を考える。
そないな心境はチョイわからんかな。
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