けんけん3号

許されざる者のけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

許されざる者(1992年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

クリント・イーストウッド渾身の作品。アカデミー賞を獲っただけのことはある、重厚感のある作品です。荒野の用心棒を観た時はカッコ良さにしびれましたが、今作はネッドが殺されてから、怒りに任せて覚醒するイーストウッドにしびれました。
タイトルからすると、極悪非道な奴がイーストウッドに退治される物語かと想像したくなりますが、実際は派手さはなく、淡々と展開していき、なんともリアルな西部劇になっています。娼婦がいて、賞金稼ぎがいて、臆病者がいて、卑怯者もいる。実はイーストウッドも容赦のない悪人です。「時計じかけのオレンジ」でもそうだったように、人の根本的な部分、残酷性だったりはなかなか変わらないんだと改めて思いました。死を恐れない、肝の座った、持ってうまれた強さであろう。
亡くなった奥さんはある意味、本当の
漢に惚れたのでしょう。