是枝監督、脚本作品なので、「怪物」を鑑賞済み且つ今作未見としては見てみたかったのですが辛そうな内容で先日鑑賞をスキップ致しました。が、フォロワー様が先日鑑賞されてレビューも挙げていらしたのを拝見し本日意を決して鑑賞致しました。
辛かった・・・。辛くて終始眉間にしわを寄せての鑑賞でした。
母親はもちろん、4人の兄妹それぞれ違う父親もとんでもないクズばかり・・・。
人の親になったことがない私が偉そうには言えませんが、自身の子供をここまで放置するってちょっと考えられないです。
そして何より１１歳の長男明を大人扱いしている母親、父親には殺意すら覚えます。本当に腹立たしい。まだたった１１歳の子供なのに・・・。
実話ベースも手伝って終始腹立たしい感情となってしまいましたが、母親が何か月も帰ってこないからお金も尽き果て、４人兄妹の服がボロボロになったり、そんな姿で街を歩いても大人が気づかないとか、また明らかに子供だけで住んでいるとわかる賃貸（団地）なのに、近隣の大人が気付かないとか、最初は「流石に気づくだろ！」と思いましたが田舎と違って極端に近所付き合いが少ない都会では「こんなことが正に今この時にも起きているかもしれない」と怖くなってしまいました。
親もいない、お金もないその日暮らしをする子供達とそれを気づいていない大人達？をリアルに表現した作品でもありました。
ラストは是枝監督らしい締め方でしたが今作に思うことは、この先この兄妹達がこれからも決して離れ離れになりません様に・・・でした。
