ヤマト

ディパーテッドのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

ディパーテッド(2006年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 ネズミに“注(チュー)”意 】
 豪華絢爛なキャスト陣に、緊迫展開の連続に痺れます。とにかく設定がおもしろすぎました。ウラのウラをかくストーリーはまるで、“すばしっこい”ネズミが「捕まるもんか」と言わんばかりに駆け回る光景と重なります。そういえば潜入もそうでしたが、危ない役を買った刑事たちも、とにかく必死に駆け回っていました。

『ディパーテッド』とは、「死者の声」という意味を持つそうです。ピストルでバキュンと撃たれる前のような極限の状況では誰しもが、「分かった…」と命乞いをします。仮に撃たれた後に心の声を発せるとしたら、どんな言葉が放たれるのだろうかと考えてしまいます。
 生きているうちの言葉で決まると思います。嘘や罵声を発し続ければそれ相応の終わりを迎え、結局寿命尽きた後も「チクショー」と嘆くに違いありません。
 翻って、生前から人々を勇気づけるようなポジティブな言葉を発し続けた人の『ディパーテッド』は、やはりポジティブなものになるでしょう。
ヤマト

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