HarutoM

地下水道のHarutoMのレビュー・感想・評価

地下水道(1956年製作の映画)
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毒ガスが充満する地下水道の中で死に抵抗しようともがき苦しむレジスタンスの姿を冷ややかに見つめるカメラ。
決してクロースアップを使わず長回しによって撮影される地上のシークエンスとクロースアップを多用し肉体的にも精神的にも追い詰められていく中隊の姿を強調する地下水道のシークエンス。
なかでも副官のモンドリがやっとの思いで地下水道から脱出した先にドイツ兵の待ち伏せに遭うシーン。彼の深い絶望感を上手く視覚表現に落とし込んだショットだと言える。
(20240412)
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