千年女優

スター・トレックの千年女優のレビュー・感想・評価

スター・トレック(1979年製作の映画)
3.0
人類が宇宙へ進出して多様な異星人とコンタクトを取る様になった遥か未来。宇宙開拓の数々が認められて地球で提督としての役割を担うジェームズ・T・カーク。突如として発生して全てを飲み込みながら銀河系を進む天体規模の「何か」に世界が慄く中、気心しれたクルーと愛機U.S.S.エンタープライズで出陣する彼の姿を描いたSF映画です。

再放送の度にファンを増やした60年代TVドラマ『STAR TRECK』(邦題:宇宙大作戦)初の映画作品となる1979年公開の作品で、ウィリアム・シャトナーやレナード・ニモイといったオリジナルキャストたちをオスカー監督ロバート・ワイズで盛り立てて視覚効果が評価されるも期待した『スター・ウォーズ』程の成功は収められませんでした。

あくまでTVシリーズの続編という位置付けで初見では分からない設定や人間関係がとっつきにくさに繋がっており、いちスペースオペラとしても実体のない「雲」が相手ではアクションや物語としての見せ所に乏しくて心を鷲掴みとはいきません。それでも当時としては最新鋭の技術と工夫でスペースオペラを成立させる気概は感じる一作です。
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