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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還のkuuのレビュー・感想・評価

4.0
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
原題 The Lord of the Rings: The Return of the King.
製作年 2003年。
日本初公開 2004年2月14日。
上映時間 201分。
J・R・R・トールキンの傑作ファンタジー『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の完結編🥺。
76回アカデミー賞で作品賞をはじめ11部門を総なめにし、『ベン・ハー』『タイタニック』に並ぶ史上最多受賞の快挙を成し遂げた。
劇場公開版ではカットされたシーンを追加したスペシャル・エクステンデッド・エディションでは、サルマンの登場シーンなどが含まれるそうだけど機会があればそちらも観たいかな。
余談ながらサブタイトル"The Return of the King"は、『X-MEN』シリーズのグラフィックノベルのタイトルも同じやった。
このタイトルはイアン・マッケレンが演じたこともあるマグニートーを指してるんかなぁ。。。

また、このシリーズにはサウロンという悪役が登場します。
邪悪な力を持つ指輪を滅びの山に捨てるべく旅を続けるフロドとサムだったが、同行するゴラムの策略にはまり仲を裂かれてしまう。
一方、ヘルム峡谷の戦いで思わぬ敗北を喫したサウロン軍は、総力を結集して人間の国ゴンドールを襲撃。
ガンダルフやアラゴルンら旅の仲間たちがこれに立ち向かう。

今作品は、1つの長い物語を3つの映画に等分割してる。
そのため、3作の間に大きな違いはなく、3作ともほぼ同じ評価だと個人的には思てます。
通常、3部作の場合、前作が終わったところから直接物語が始まるのではなく、3つの異なる物語であるため、2つの素晴らしい映画とそれに見合わない1つの映画が存在することがある。
個人的にはサム・ライミの『スパイダーマン』。サム・ライミのスパイダーマン。
クリストファー・ノーランのバットマン、スター・ウォーズのオリジナル3部作。
ゴッドファーザー等々。
あるいは1本だけ素晴らしい映画があって他の2本はそれに及ばないのもある。
ザック・スナイダーのスーパーマンやスター・ウォーズの前・後日談3部作。
ジュラシックパークとかもある。
ピーター・ジャクソンのもはや伝説的なこの3部作の最終章は、フロド、サム、アラゴルンとその仲間をめぐる物語を見事に完結させています。
最初の2部では運命の指輪の旅を追い、最終章への理想的なセットアップを行った後、『王の帰還』では愛するものすべてがもたらされました。アクション、感動的な瞬間、そして当時としては考えられないほどの芸術的な映像、素晴らしい視覚効果でした。
さて、今作品ですが前2部同様、いや、キャラ立ちに加え愛着もありキャストは個々の演技が輝いていました。
前2部同様、キャストは個々の演技は全体のまとまりで違いを生み出し、独特の化学反応でより輝きを放ってます。 
とりわけ、第3部では人間関係がよりいっそう際立ってた。
フロド(イライジャ・ウッド)と忠実な庭師サム(ショーン・アスティン)は、互いに対する壊れることのない友情と愛情が明らかになるシーンをいくつもあった。
特に、悪意あるゴラム(アンディ・サーキス)との対立では、これらが常に試されることになる。アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンは、常に内なるヒーローのように見えます。
彼は非常に利他的に行動し、決して味方のそばを離れない。
生意気なギムリ(ジョン・リース=デイヴィス)やレゴラス(オーランド・ブルーム)との交流では、かなり笑える場面もありました。
イアン・マッケレンは、いつものようにガンダルフ役で復活し、その知恵と信頼性で固定した存在感を示してました。
今作品の各パートは、改めて観て思ったのはそれぞれに特別な存在だと云うこと。
『王の帰還』が前2作との違いは、3時間近い上映時間の中で物語が語り尽くされるとこにある。その結果、ほとんど毎分ごとに激しいシーンが繰り広げられ魅了してくれた。
他のファンタジー作品と違って、今作品にはあまりチープな場面はなかった。
ピーター・ジャクソン監督は、この3部作で、特に映像的な要素において、いまだに他の追随を許さない名作を作り上げてます。
2000年代前半の扱いやすいリソースに対して、『ロード・オブ・ザ・リング』はハリウッドの技術革命への道を切り開いたと云っても過言じゃないかな。
今作品は、この息を呑むような3部作の最終章です。
また、今作品は3部作の最後を飾るすばらしい作品でしたし、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は最強のファンタジーと個人的に思います。
『ホビット 思いがけない冒険』(2012年)
『ホビット 竜に奪われた王国』(2013年)
『ホビット 決戦のゆくえ』(2014年)
を観たら、Amazon Primeのドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』に向かうかなぁ。


道はつづくよ先へ先へと
        ビルボ・バギンズ作(架空)
道は、はてしなくつづく。
 岩をこえ、木をくぐり、
日の照らしたことのない洞穴のわき、
 海にそそいだことのない流れのそばを。

冬ふりつもった雪をのりこえ、
 六月の楽しい花野をわたり、
草をふみ、石をしだき、
 月あびる山々の下を、道はつづく。

道は、はてしなくつづく。
 雲のかげに、星の下に、
とはいえ、遠くさまよった足も、
 ついには、家路にむかうものよ。

火と剣を見てきた目、
 岩の奥処のおそろしさを見た目も、
とうとう、むかしから見なれていた、
 緑の牧場と木々と山をながめるのだ。

『The Road Goes Ever On』
Roads go ever ever on,
 Over rock and under tree,
By caves where never sun has shone,
 By streams that never find the sea;
Over snow by winter sown,
 And through the merry flowers of June,
Over grass and over stone,
 And under mountains of the moon.

Roads go ever ever on
 Under cloud and under star,
Yet feet that wandering have gone
 Turn at last to home afar.
Eyes that fire and sword have seen
 And horror in the halls of stone
Look at last on meadows green
 And trees and hills they long have known.
kuu

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