ねじ

審判のねじのレビュー・感想・評価

審判(1975年製作の映画)
3.3
釘によって新しい言葉を産む。言葉によらない言葉。寺山はどこまでも詩人だったのだと思う。たくさんの言葉は、言葉では収まりきらない。その感覚はとてもわかる。
映画がひとつの共同体となる。集合的無意識のような、釘を打つわたしたちの地底を流れる重低音。その響きを聞きながらわたしの意思はどこへいったのか、行為だけが走る。行為に引っ張られていく。
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