しゃぶしゃぶ

電話で抱きしめてのしゃぶしゃぶのレビュー・感想・評価

電話で抱きしめて(2000年製作の映画)
3.3
ノラの妹デリア・エフロンの小説『電話を切ったら』が原作

正直『心みだれて』、『ディス・イズ・マイ・ライフ』、『ユー・ガット・メール』辺りに比べたらかなりヌルい出来。
原作小説の訳者あとがきには「ノーラ・エフロンが監督の予定〜」と記述があったが長姉ジョージアを演じたダイアン・キートンが監督していて、どのくらい力入れてたのかナゾ。ノーラ・エフロンは妹デリアとの連名で撮影監督にクレジットされている。

「電話」がテーマなので、自ずと運動が損なわれるのが痛い。深夜に突然かかってきて叩き起こされる〜くらい。あと実家にもメグ・ライアンの家にもプールがあるのに飛び込むショットがないのがめっちゃ不満だった。

ただ父の死後、鳴る電話のアップ→カメラ引いて看護婦や患者が行き交う→カット割って医者が父を看取った3人の元に。っていうショットが凄く良かった。そして、小麦を投げつけ合って遊ぶ三姉妹→羽毛飛び交う中で、後に離婚する両親のダンスを眺めるシークエンスにオーバーラップ→小麦に戻ってカメラ引いて閉幕。がめっちゃ良かった。ノーラ・エフロンが関わった映画には常に外のキャラだったり人生だったりへの目配せがある。そこにグッとくる。そして、今現在目の前にいる人間との幸せ。

原作小説からの改変(メグ・ライアンがオマール医者と交通事故、息子の友達アイファーと飼い猫ブッダ,マディーの妊娠辺りのくだりをマディーの飼い犬に、etc.)は全てハマってた。だから90分ちょいに収め切っている。
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